Sanit Laurent


6. サンローラン

☆☆

監督:ベルトラン・ボネロ
出演:ギャスパー・ウリエル、ジェレミー・レニエ、ルイ・ガレル、レア・セドゥーなど

映画「サンローラン」をKBCシネマで観てきました。

冒頭20分ほど寝てしまい、正直まともな感想は言えません。。
ただし事前情報を全く入れていなかったこともあり、思っていた映画とは全く異なるものでした。

とにかく前半はゲイ描写が多かったですね。どの描写よりも生々しく、また入念に描いていたような気がします。
局部をモロ出し(モザイク入り)で、拘束椅子的なのに座って乱交的なシーンもありました(笑)

年代順に進んで行く構成は、突如ストーリーとは全くなんの脈絡もなく、その年に起きた象徴的なことを入れる演出が印象的でした。例えば、ヘルムート・ニュートンが撮影した下の写真の撮影シーンなど。


その他には、軍人が歌っていて次のシーンには朝方工場の外で血まみれで倒れているサンローラン氏というカット。このような事件を知らないサンローラン弱者の僕には唐突すぎるし何の説明もないし、また、前後との絡みが全くないので、それがどのようにサンローラン氏に関係があるのか、また、どれほどの事件だったのかがあまり掴めなかったのがノレない要因のひとつだったと思います。

また少しイラっときたあるシーンが、晩年老いたサンローラン氏が夜中に真っ暗な部屋で映画を見ているシーン。
最初は引きのカットで無表情で映画を見る氏ですが、いきなりカメラがグラッと動いて顔のアップになり、涙を流しているのがわかります。
そのカットがこれ見よがしというか、強調されているのが癪にさわりました。。

ともあれ、最後のコレクションシーンはとてもよかったです。画面を数分割にする演出はライブ感が出ていて、個人的には好きでした。

とにかく、冒頭で寝てしまったのは悔やまれます。。